意外な大健闘
〜もしかすると優勝できたかも〜
試合直前に出場メンバーが揃わないという非常事態に陥った。元々ギリギリの人数でチーム編成していた上に、当日2年の川島と4年の中村という主戦力が出場不可能となってしまったためである。この柔道競技において私は、負けてもいいからとにかく怪我だけはせずに終わらせたい気持ちであった。だから、他寮に対して非常に申し訳ないことであるが、たとえ棄権したとしてもそれはそれで仕方がないことだと思っていた。
そこで私は、師範と各寮に対して謝罪の意を込めて「東寮は3人しか出場できないかもしれない」と伝えた。この時、誰もが既に私の作戦(罠)に嵌っていることを知る由もない。
1回戦、対南寮。お互いが整列した時、相手は驚いたであろう。そう、我々は5人出場しているのである(直前にかき集めた)。対戦順を見てみると、先鋒から中堅まではそこまで強いとは言えない奴で副将と大将は明らかに強い奴であった。ここで相手は私の術に嵌ってしまったのである。たいてい油断すると、前半万が一負けてしまっても後半絶対に勝てる奴を置いていれば大丈夫だと思ってしまう。これは私が空手で培ったオーダー決めの野性的カンである。
結果は、中堅までに2勝1分けし残りは2敗した。続く2回戦も2勝2敗1分けであったが優勢負けに終わった。しかし、1,2回戦共にあと1勝出来ていたかも、いや出来ていたはずだ。すると、今回4位であった我々が優勝していたという奇跡が起こっていたのである。
何はともあれ、ここまで健闘できたのはメンバーが予想以上にその潜在能力を発揮してくれたおかげだと思う。東寮はみんな初心者だけど、柔道センスは抜群だ。来年はもっと勝ちを意識して精進し、そして優勝を目指して欲しい。