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  「趣味について」 
 早稲田大学 大学院法務研究科法務専攻 専門職学位課程1年 佐野盛晶(福島県

 

 私は、いろいろなことに興味がわくのですが、すぐに飽きやすくあまり長続きしません。そんな中で続いているのが、卓球と茶道と美術です。今回は、最も長く続いている美術について書いてみたいと思います。

 初めて美術に興味を持ったのは小学3年生位のときでした。当時、「開運なんでも鑑定団」というテレビ番組で古美術品を見たのがきっかけでした。もともと日本史が好きだったのですが、その番組で初めて昔の人々の使ったものが今も残っていることを知り、実物を見てみたいと思いました。それからは、土日になると自宅の蔵にこもり様々な分野のものを手にとって観察しました。今思えばずいぶん変わっていたと思います。

 当時、最も関心を持ったのは漆器でした。私の地元の会津は古くから漆器が盛んで、良い品に触れたからかもしれません。深みのある黒や朱の下地に施される繊細な金蒔絵を、薄暗いなか、懐中電灯でほのかに照らした時の美しさは今も忘れません。

 それからは、焼き物、日本画、金工と広がり、家族旅行に行く度に美術館に寄ったりしました。中学2年で金沢に行った時のことです。金沢では金属の象嵌技術が発達していて、美術館で見るうちにどうしても欲しくなりました。デパートで探しましたが大変高価でした。みかねた店員さんが漆に青貝を象嵌した香合を薦めてくれました。それでも定価は1万3千円くらいでした。9千円しか持ってないことを伝えると、「小さいのに象嵌に興味を持つなんて珍しいから9千円で、残りは出世払いでいいよ」と言い、さらに消費税を自腹で出してくれました。思い出すたび、店員さんの心の大きさに感動します。いつか出世したら恩返しに行こうと思っています。

 まだまだエピソードはありますが、また機会があれば書きたいと思います。

 

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